デマンドコントロール

電気代節約物語の続き。 節電には、デマンドコントロールという仕組みがあるらしい。

僕もこんな状況になるまで知らなかったが、電気代というのは利用した最大電力に応じて基本料金が決まるそうな。 最初はちょっと頭を捻ったが、まあ発電所の仕組みを考えれば納得の出来る仕組みだ。

発電所というのは当然常時発電している。 今使用量が減ったから発電所の稼働を減らす、とかそういった細かいコントロールは利かない。 ならば、どのぐらいの分量を発電すべきか、というと、もっとも利用される電力量を目安に発電するしかない。 それよりも発電量を減らしたら、最大利用の際に停電するのだから、当たり前だ。 そうなると、平均的に普通ぐらい使ってる所よりも、平均したら全然使ってないけど、瞬間的にものすごく使う所の方がコストが高く付くのだ。 そういったものに対応する為には、こういう料金形態にせざるを得ないのだろう。

というわけで、電気代の基本料金を減らそうとしたら、瞬間的に使うのを防げばいい。 そういう発想で出来たのがデマンドコントロール、という事のようだ。 電気使用量がある閾値を超えると、警告を出すなり勝手に電源を切るなりして、最大利用量が増える事を防ぐ。 仕組みはすごく単純だ。

しかしまあ、不安になるのは、実際問題どのぐらい使い物になるのか? という話。 警告を出されても、無視してしまったり気付かなかったりしたら意味が無い。 勝手に電源を落とされて、業務に支障が出ても困る。 まあ、こんなのは当たり前の悩みなので、色々ソリューションがあって、中にはそういった事に対処したものもあるのだろうとは思うが。